• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 台湾駐在員報告

ここから本文です。


台湾駐在員報告

2014年12月 社会・時事
駐在員 : 宮崎悌三


2016年に行われる台湾の次期総統選挙の行方を占う統一地方選挙の投票が、11月29日に行われた。
今回の選挙は、台湾全域の22の直轄市、県、市の首長と各地方の議員などを選ぶもので、台湾の各メディアが投票前に行った世論調査では、与党の国民党が守っていた台湾の中心都市である台北市や台中市などで、国民党の苦戦が予想されていた。
 台湾の投票時間は、日本よりかなり短く、午前8時から午後4時までとなっており、即日開票により、深夜になるのを待たず投票結果が判明する。国民党は、中心都市の台北市をはじめ、台中市などの6直轄市の市長選でポストを4から1に減らしたのを始めとして、15あった県や市の首長ポストを6に減らし、歴史的な惨敗を喫した。一方で、最大野党の民主進歩党(民進党)は、13 の県や市の首長ポストを獲得し躍進した。
今回の地方選挙は、馬英九政権2期目の評価と見られているが、このトピックでも幾度か話題としてきた賃金水準の停滞と物価上昇、相次ぐ食の安全問題などで、民衆の間に蓄積していた現政権への不満が表れた形と見る向きが多い。
今年3月から4月にかけて起きた、“大陸(中国)”と交渉を続けているサービス貿易協定などに対する学生を中心とする反対運動に代表されるように、馬総統の政権運営への若年層の不満が、現状打破を呼びかけた勢力への期待につながったと分析する識者もいる。現に、台北市長選では、既存の政党ではない無所属の候補が、国民党候補を、大差をつけて破っている。
今回の選挙における国民党の惨敗を受け、選挙後すぐに江宜樺行政院長(首相に相当)が辞任し、内閣が総辞職に追い込まれたほか、国民党の呉敦義副党首ばかりか、馬総統も国民党党首を辞任しており、すでに死に体となっているとされる馬総統の今後の政策遂行がさらに停滞する恐れが出ている。


日付別一覧  地域別一覧  分野別一覧


お問い合わせ

知事直轄組織地域外交局地域外交課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3066

ファックス番号:054-254-2542

メール:kokusai@pref.shizuoka.lg.jp