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中国駐在員報告2001年4月 その他 上海市で開催された「華東交易会」に合わせて、3月5日から9日にかけて「静岡県経済交流ミッション」の一行14名(団長:山本明夫静岡県日中友好協議会専務理事)が中国上海市及び浙江省を訪問した。随行した高林副所長のレポートを報告する。 〈華東交易会〉 全般的に年々展示が上手くなり、展示商品の数量、品質共に向上しているといった感想があった。 商談に意欲があるブースと、あまり意欲を感じないブースがあり、国有体質と民営体質の混在を垣間見ることができた。 〈企業視察〉(上海義済堂農業科技有限公司) 有機農法で、きめ細かな野菜を栽培している。現在、上海市内駐在の日本人などの外国人を対象にしているが、近い将来は日本向けを検討しているとのことであり、有機野菜は手間暇がかかるので、本格化したら、日本の有機野菜にとって脅威になると感じた。 〈浙江省対外貿易経済合作庁表敬〉 昨年の貿易、投資ともかなり伸びたといった説明があった。 域内総生産 6,030億元 (対前年比11.0%増) 輸出入総額 278億ドル(対前年比51.9%増) 投資件数 1,642件 (対前年比47.5%増) 投資額 25億ドル(対前年比16.8%増) 浙江省から金融、環境保護、農業への投資の呼びかけがあった。 〈地方視察〉(浙江省義烏市) 全員が初めての訪問であった。活気のある町に映った。 人口66万に対して、流動人口30万であり、ここ「中国小商品市場」(全国の雑貨集散地)に対する依存度が高い。 小物雑貨が極めて廉価な価格で売買されていた。(例:皮ベルト15元、FMラジオ15元など) 最近の傾向は、韓国、台湾のバイヤーが増え、広東交易会で商品を見て、商品をここで調達するバイヤーが増えているとの説明があった。 〈個別交流〉 天然繊維小物バッグ、カーバイドチップ、木製家具の商談が行われた。また、高周波加熱装置の業務提携の可能性について、杭州の工場と交流も行われた。 |
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