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東南アジア駐在員報告2024年1月 社会・時事 政府の発表によると、シンガポールの総人口は今年6月時点で過去最高の5,917,600人に達したとのことだ。このうち、国民が全体の6割強を占め約361万人、永住権保持者は1割で約54万人、そして外国人居住者が約3割の約177万人となっている。特に注目すべき点は、前年比13.1%増という外国人の大幅な増加だ。これは主にコロナ禍で遅れた建設・造船・石油・化学分野などのプロジェクトにおいて、多くの単純労働者が雇用されたことが背景にある。一方で、国民の合計特殊出生率は1.04と過去最低を記録し、同時に、国民の年齢中央値も0.2歳上昇し43.0歳となるなど、日本と同様に少子高齢化という課題が浮き彫りになっている。シンガポールもまた、今後の人口政策や雇用施策の検討が必要となるであろう。 |
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