台湾駐在員報告
2020年2月 社会・時事 駐在員 : 宮崎 悌三
2019年の世相を代表する台湾の漢字を紹介したい。日本の2019年を表す漢字は「令」となったが、台湾では「乱」が選ばれた。
2019年で12年目を迎えるこの活動は、台湾現地四大紙の1つである聯合報と、中国信託文教基金会が共催で実施しており、有識者が予め選んだ漢字のうち、一般からの得票数が最も多いものがその年の漢字となる。
過去には、乱(2008年)、盼(2009年。望むの意)、淡(2010年)、讃(2011年)、憂(2012年)、假(2013年。偽物の意)、黒(2014年)、換(2015年)、苦(2016年)、茫(2017年)、翻(2018年)が選ばれており、当時の世相がうかがえる。
2019年の「乱」は、香港のデモやエバー航空のストライキなど、混乱の1年だったと台湾の人々の声を受けて2008年以来の2度目の選出となった。ちなみに2位以下には、謊(こう。偽るの意)、憂、跨、驚、慮、啓、詐、換、孤といった、負の印象を連想させる漢字が並んでいる。
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