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台湾駐在員報告

2016年6月 社会・時事
駐在員 : 宮崎悌三


 台北市内の以前住んでいた家のすぐ隣にイスラム教のモスクがあり、安息日には朝からコーランを詠唱する声が風に乗って伝わってくる。モスクの敷地内にはバザーの店舗が並び、和やかな雰囲気に包まれ、台湾にいながら、遠い異国にいるような錯覚を覚えた。

毎週、日曜日の台北駅構内とその周辺は、台湾の人より外国人が多い。休日の台北駅は、完全にイスラム文化をバックグラウンドにする人々で埋め尽くされる。
 
 歌や踊りを披露したり、故郷の品物を扱う市場が立つほか、人々が輪になって床に座り、持ち寄った食べ物を一緒に分け合いながら話し込んでいる。その多くは、台北市とその周辺に住んでいる主にインドネシアの人たちである。女性はメイド(家政婦)、男性は工場の作業員が多い。少ない休みを利用して、故郷や文化を同じくする仲間で会って、情報交換などをしているという。
 
 2015年6月末時点の統計によると、台湾には、彼らのようなブルーカラーの労働者が約58万人おり、国籍別ではインドネシア人が最多の約25.4万人で、うち17万人以上が、家政婦やホームヘルパーなどの福祉分野の労働に従事している(ホームヘルパー等の福祉分野に従事する外国人労働者の約8割はインドネシア人。)。
 
 台湾では、少子高齢化が日本より急速に進んでいることや共働き家庭が多いことから、経済的に余裕がある家庭の場合、申請により外国人労働者を雇うことが可能でニーズも多いようである。ホームヘルパーや家事を担う労働者が、平日における家事の一切を任されており、福祉の現場を支えていると言っても過言ではない。

しかし、インドネシア政府は海外におけるメイドなどの労働者の虐待や、賃金トラブルが中東諸国を中心に頻発していることを受け、自国労働者の派遣を当面凍結する方針を固めた。これを受けた台湾政府は、インドネシア人労働者が特に多い状況を踏まえ、台湾への派遣凍結の適用除外を求めているが、先行きは不透明である。


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