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中国駐在員報告
2013年5月 行政 駐在員 : 井口真彦
4月24日(水)、北京の在中国日本国大使館において、12月に赴任した木寺昌人大使の着任レセプションが開催された。これは、日中関係者に広く木寺大使の着任をお披露目するとともに、自治体や企業などが、展示などにより、日本の食文化、観光、先進的な環境技術など様々な角度から日本の魅力をアピールするものであった。
会場には、約600名の招待客の他、多くの記者が取材に訪れ、日中双方の多くのメディアで報道された。中国側からは、井頓泉・中日友好協会副会長、楊文昌・中国人民外交学会会長、楊振亜・中国中日関係史学会名誉会長(元駐日大使)、徐敦信・中国国際問題研究学術交流基金会(元駐日大使)、倪健・中国国際交流協会秘書長、熊波・外交部アジア司副司長他が出席した。
レセプションに先立ち、当事務所では、単独で約30分にわたり木寺大使と面談し、知事からの親書をお渡しした。木寺大使からは、「幅広く深い地方の交流が国の交流を支えている。静岡県は浙江省と良い交流をし、国としてもありがたい。」などの言葉をいただき、当所からは「浙江省とは太いパイプがあり、国の問題を越えて地方ができることがある。役に立てることがあれば活用して欲しい。」などと伝えた。
また、同日、中国日本友好協会(会長:唐家璇)本部において、王秀雲・副会長と約1時間にわたり面談し、今後の日中の地域間交流について意見交換を行った。
北京においては、昨秋の尖閣諸島問題以降、上海や浙江省以上に日中関係悪化の影響が大きく長く続いているとされ、日中関係に微妙に影を落とす問題はその後もしばしば発生している。しかし、今回のレセプションの様子が中国側のメディアでも報道され、また、中国日本友好協会で、今年度、日中友好に関するイベントを予定していることなど、関係修復につながるような動きが北京においても確認されたことは、日中友好に携わる者として大変嬉しいものであった。
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