中国駐在員報告
2016年10月 社会・時事 駐在員 : 土屋岳久
中国ではコミュニケーションや企業告知のツールとして、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が頻繁に利用されている。その中で2大SNSとして挙げられるのが、微信(Wechat:ウィチャット)と微博(Weibo:ウェイボー)である。
WeiboJAPANのホームページによると、現在中国におけるインターネットユーザーは約7億人、その中で微信は5.7億人、微博は1.2億人もの人が毎日利用しているとされている。
微信は1対1のコミュニケーションに特化しており、「友人とのコミュニケーション」や「情報のシェア」等に利用されるため、仲間内のクローズな情報共有に適しており、日本でいうところのLINEと似た性質を持っている。それに対して、微博は1対多数の情報発信に強く、「最新ニュースの取得」や「コンテンツのフォロー」等に利用されるため、企業PR等の情報拡散を目的とした場合に適しており、日本でいうところのFacebookやTwitterと似た性質を持っている。
上海事務所では微博のアカウントを持っており、定期的な情報発信を行うとともに、本県の認知度を高めるための抽選会などのイベントも微博の中で実施している。
中国新聞ネットによると、中国の電子商取引最大手の阿里巴巴(アリババ)集団(本社:浙江省杭州市)が最近、今後の中国経済において文化・娯楽産業が新たな成長点になると見越し、関連分野を強化するために、微博を運営する「新浪微博(シナ・ウェイボー)」の株を追加取得し、持ち株比率を31.5%に引き上げた。
今や微信や微博は中国の人々の日常になくてはならないコミュニケーションツールとなっており、企業の投資の対象にもなっている。微信、微博等の中国でのSNSについて、本県としても静岡県ファンの増加のため有効に活用していきたい。
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