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ヨーロッパ駐在員報告
2000年10月 社会・時事 駐在員 : 森貴志
ワインの売れ行き
ロンドンのローハンプトン大学の科学者らが、音楽と人の行動についての実験結果を発表した。
これはスーパーなどの店でフランス音楽を流すとフランス産のワインの売上が伸び、ドイツ音楽を流すとドイツ産のワインの売上が伸びるというものである。
実験ではフランス産とドイツ産のワインを店に陳列し、フランス音楽をアコ−ディオンにより、またはドイツ音楽をトロンボーンにより流して、客の選択傾向を調べた。
その結果、フランス音楽ではフランス産の売上本数がドイツ産の5倍程になり、ドイツ音楽ではドイツ産がフランス産の2倍となった。
別の実験では、電話の保留時に音楽を流すと、メッセージを繰り返すよりも、長く待っていることや、学生食堂では、クラシック、ポップスがかかっていると気前が良くなり、イージーリスリングや音楽なしでは出し渋る傾向等がわかった。
日本のスーパーでコマーシャルソングを流して、その製品の売上に変化があるか実験してみるというのも一興ではないか。
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