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東南アジア駐在員報告
1999年8月 経済 駐在員 : 篠原 清志
東南アジア各国の金融再編の現状
(シンガポール)
政府は、国内6銀行を2グループに再編して国際競争力を維持する必要があるとしており、最大手で政府系のシンガポール開発銀行とポスト・バンクが年内に合併する予定である。他の4民間銀行については、今のところ具体的な動きは報じられていない。
(インドネシア)
経済危機前に222あった銀行のうちすでに70行以上が閉鎖、国有化などの措置を受けているが、依然銀行過剰な状態にあるため、銀行再編庁は、国内銀行を16のコア・バンクにまとめる構想を明らかにした。一方、IMFは4行に集約するように求めている。
(マレーシア)
7月29日中央銀行は、国内銀行、金融会社、マーチャント・バンクを6つのグループに再編する計画を明らかにした。
(タ イ)
経営破綻した金融・証券56社の資産を管理する金融再編機構は、8月上旬に56社の最終資産競売を行う予定。タイは他国のように国主導で金融再編を実施するのでなく、民間主導の形になっており、欧米やシンガポール、台湾の銀行が資本参加、子会社化していることが目立っている。
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