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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 中国駐在員報告

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中国駐在員報告

2000年12月 社会・時事
駐在員 : 今村理一郎


    中国の役所
    先日、上海で日本料理店を共同経営する静岡県出身者が急逝した。この料理店の中国人スタッフから相談を受け、遺族の確認、渡航支援、遺骨移送について協力をした。そして、亡くなられた方に上海出身の配偶者がいることが判明したので、この配偶者捜しをする過程で、中国のお役所仕事に直接触れる経験をしたので報告する。
    まず最初に故人の配偶者が結婚前に住んでいた住所の「居民委員会」を尋ねた。「居民委員会」は、「街道委員会」というところもあり、最近では「社区」と呼ぶ所も出てきている。この「居民委員会」は、日本では自治会に近い役割を負っているが、住民の苦情、住民間のトラブル処理の他、単位(勤務先)に所属しない人等の(個人の家族関係、生活暦などの記載された調書)を管理するなど行政の末端組織としての色彩が強い。事務室の中には、地域党組織図が貼られ、中年の女性3人と公安の制服のような事務服を着た男性が1人いた。来意を告げて、協力を求めたが要領を得ないというよりも協力を拒む様子であった。そこに、1人のお年寄りが入ってきて「生まれたばかりの子供を抱えていたのを見たが、今は母親と日本に行った」と教えてくれた。
    次に、戸籍を管理する公安派出所を尋ねた。居合わせた職員が対応したが、まずどこの単位に所属するのか聞かれたので、身分を名乗り、公印を押した照会文を提示した。外国人と再婚しているようであると説明した所、それは民生局だと言うだけで、尋ねる住所の戸籍を捜そうなどとは全くしない。そこで、区の民生局に行ったが、外国人との結婚については、市が管理していると言われ、別の機関を教えられた。(その時、時刻は午前11時15分、職員は食堂に急いでいた。中国の行政機関は、午後2時まで昼休みである。)
    そして、更に場所がかなり離れている四つの窓口を経て、午後2時30分やっと故人の配偶者の近況を知ることができた。


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