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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2003年4月 経済
駐在員 : 橋本勝弘


シンガポールの国際ビジネス指向

    シンガポールでは、地理的な優位性と国内マーケットの小ささから、販路を海外に求めたり外国企業と提携し商機を拡大したりする企業が多い。筆者もセミナーや展示会などでシンガポールの企業と話す機会を多く得ることができたが、その中で、日本の企業と連携して日本のマーケットへ参入したいというような相談を多く受けた。政府機関のIEシンガポール(国際企業庁)からも、シンガポールの企業と提携して中国で生産を行えるような日本企業を見つけたい、このためのセミナー・商談会を企画したい、というような相談をいただいたことがある。この企画は今のところ実現には至っていないが、一企業から、中国にある工場への技術供与を日本の企業から受けたいとの相談も受けている。
    本年2月に、英字経済紙、ビジネスタイムズの記者がシンガポール企業を対象に行ったスピーチを聞く機会があったが、日本での経済状況等の取材を踏まえて、日本経済は低迷しているがシンガポール企業にとって大きなビジネスチャンスを提供できるところであるとの話であった。日本の中小企業は質的、技術的に優れた製品を持つところが多いが、海外拠点を持つところは少なく、国際ビジネスの面ではむしろ遅れているところが多い。国際ビジネスはシンガポール企業の得意とする分野だから、良い製品、技術を持つ日本の企業と提携しビジネスを広げていけば、両者にとって良い結果が得られるはずという論法であった。これは、海外からの日本の見方の一例だが、3月末に日本を訪問したゴー・チョクトン首相も、日本貿易振興会(JETRO)の渡辺理事長との会談の中で、日本、ベトナム及びシンガポールの3か国が共同してベトナムに経済特区を設け、これをシンガポールが管理運営し、日本の企業も誘致するという構想を示したと報道されている。
    商談の場などでお互いにとって有益だというような意味で「WinWin(の関係)」という表現をよく聞くが、国も企業も、他国の企業等を巻き込んで国際ビジネスを拡大しようとするシンガポールの考え方が興味深く、筆者もこの積極性を見習いたいと思う。


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