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北米駐在員報告
2002年8月 政治 駐在員 : 松下 育蔵
・日本に日はまた昇る!
7月31日付のハーバート・ロンドンの論説(ウォールストリート・ジャーナル掲載)によれば、日本の不況は10年を越し、悲観論は後を絶たないが、日本を精査すれば、技術革新やその速度、文化や知識のレベルと極めて有効な要因が存在し、この組み合わせでさらなる飛躍に入ることは想像に難くない。こうした楽観論を疑うなら、1960年代のハーマン・カーンによる「日本の個人所得がアメリカのそれを抜く」という発言を当時の批評家が笑った故事を思い出すべきだ。1987年に日本はそれを達成した。今回、縁があって小泉首相に会った。人気に陰りが見える彼には「サッチャーを見ろ」と提案した。彼女は、ケインズ流経済を脱却し、イギリス経済をどん底から繁栄に戻し「鉄の女」と言われた。小泉首相も不退転であれば「鉄の男」になれる。志や良し。自分はカーンの予言を今の日本にもう一度あてはめたい。結果を見たまえと。
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