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ヨーロッパ駐在員報告
2000年8月 政治 駐在員 : 森貴志
ハイテク技術者招聘制度(グリーンカード)スタート
ドイツ国内の情報技術(IT)専門家不足を解消するため、外国人コンピュータ技術者に滞在許可を与えるいわゆる「グリーンカード」制度が今年7月31日にスタートした。
これにより欧州連合(EU)圏外の外国人情報及び通信技術者2万人に5年間の特別就業ビザを発行し、滞在許可が下りることになった。
滞在許可の資格要件は、情報技術関連学科を修了した大卒者(単科大学も含む)か、10万マルク以上の年収が証明できるIT専門家であり、ドイツで情報技術を学ぶ外国人学生にも適用され、卒業後も滞在を延長できる。
この制度により、リースター労働・社会相は25歳のインドネシア人コンピューター専門家、ハリアント・ウィジャヤ氏に対し同就労ビザ1号を交付した。リースター労働・社会相は同氏に対し「就職先で成功し、新たな雇用を生み出してくれるように期待している。」と述べた。
また、リースター労働・社会相は「新制度はドイツのハイテク産業強化に向けた長期的な解決策ではない。」とし、「目標は質の高いドイツ人労働者を確保することだ。」と語った。
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