北米駐在員報告
2001年5月 行政 駐在員 : 若梅 真樹
・加州人口動向、アジア系が急増
2000年に実施された国勢調査の詳細報告が発表され、 カリフォルニア州では、白人人口が過半数を割り、アジア系とヒスパニック系の人口が急増していることが判明した。90年の前回調査からカリフォルニア州全体では、約410万人、13.8%増加し、約3,387万人となり、その人種別内訳は、白人47%、ヒスパニック系32%、アジア系11%、黒人7%となった。
同州で白人が過半数を割ったのは国勢調査が始まった1860年以来初めてで、他には、ニューメキシコ州、ハワイ州などが過半数割れしたという。また、ヒスパニック系人口の急増は、移民による増よりも米国内での出生増が主な要因としている。
アジア系人口は380万人と61%増加し、増加率ではヒスパニック系を超え、全米のアジア系人口1,160万人のうち約3分1が同州に住んでいることになる。その背景には、ハイテク産業の急成長による技術者や起業家などを中心とした移民の流入があると見られており、鉄道建設ラッシュで多数の中国系が移民してきた1850年代と比較されている。このようなアジア系やヒスパニック系の急増などの新たな人口動向は、州の政治や社会構造に大きな影響をもたらすとして注目を集めている。
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