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中国駐在員報告

2007年9月 社会・時事
駐在員 : 若田部 孝


中国贈答品マナー
 〜贈って良いもの、悪いもの〜

 
 日本と同じように中国でも9月の中秋節、年明け後の旧正月の春節は、贈答品の季節である。日ごろの感謝の気持ちをこめて、贈り物を送ることは、洋の東西を問わず長年続けられてきた習慣である。その習慣はそれぞれの国の文化と密接に関係しており、他国で贈り物をする際に、思わぬ誤解やトラブルが発生することがあるため、今回、中国における贈答品マナーを紹介する。
(1)喜ばれる贈り物
 ○贈り物の数
    ・偶数がいい(2,6,8):
      中国で「好事成雙」ということわざがあり、それは、「めでたいことは、二つ揃ってきた」と言う意味である。中国の風水では、8が最も好まれる数字である。また、6も好まれる数字であり、「六六大順」という、全てうまく進んでいるという、ことわざもある。 
 ○一般的に喜ばれるもの
    ・贈り物を受ける相手にもよるが、一般的には実用性を持った日常生活品、ブランド品などを贈っている。
 ・意味深い贈り物として、@「酒と杯」。これは、中国で「酒逢知己千杯少」、意味は理解しあっている友人に会うとお酒をいくら飲んでも足りないという故事に基づく。A「お茶と茶器」。これは、中国で「君子之交」、特にお茶が好きな人に対して、紳士と紳士の友誼を意味する。
(2)嫌われる贈り物(禁忌品等)
○贈り物の数(4)
4という数字を避ける:「4」の中国語発音は「死」と似ている。
 ○贈答品に向かない品
      ・置時計:中国語で置時計の発音が、「送終」と同じで、「送終」の意味は、「死に目にあう」ということで、特に老人には向かない。
      ・白いもの:悲しい色と思われる。また、貧困なイメージもある。
      ・黒いもの:よく葬儀で使われており、不吉な色と思われる。
      ・扇子・傘・梨:恋人や夫婦には不向きである。「別れる」、「離れる」と言う言葉と発音が似ているためである。「扇子」・「傘」、「梨」の発音は「散」、「離」と同じである。
      ・緑の帽子:
        昔、元の時代に、水商売をする女性は緑の服を着て、緑の頭巾を被っていた。それは国がその家族に対し法律で緑の服を着るように命じたためである。その後、いろいろな変遷があり、現在では、「この人が緑の帽子をかぶっているね。」ということは、「この人の奥さんが不貞を働いている。」という隠語になったそうだ。
      ・ハンカチ:
        中国では、昔から、女性が男性にハンカチを送るということは、愛情の告白を意味する。また、ハンカチは涙を拭くものである。
      ・菊の花の模様が付いているもの:
        菊の花は、中国では故人に供える花である。葬儀の時によく使われ、墓の前に置かれる。
      ・ハサミとナイフ等:
        これらは、凶器というイメージがある。ハサミは、中国語で「剪刀」、ナイフは中国語で「刀」であり、中国で「一刀両断」ということわざがある。これは、縁を切るという意味である。 
(3)スマートな送り方
  これは日本とほぼ同様で、一般的には次のようなことに注意する。
  ・値札を外すこと。
  ・相手の人数分の贈り物がないときには、相互の代表者だけで贈り物を交換するか、その場で特定の人のみに渡さないこと。
  ・贈り物を受けた直後に、返礼の贈り物は贈らないこと。ただし、式典等での相互の贈り物の交換は当然よい。
  ・高額な贈り物を贈らないこと。(これは一般的なもので、高額かどうかは、送り手、受け手の状況による。)
      ・普通は本人が直接に相手に渡すこと。もしできない場合には、手紙などを添えて贈ること。
  ・贈り物の包装紙の色は、白、黒以外の色にすること。これらの色は葬儀の時に使う色である。
   逆に、紅色、赤色、黄色、金色は大変おめでたい色であるそうだ。
   ただし、赤色の墨で書いた手紙は絶交状を意味するので厳禁である。


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