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中国駐在員報告
2002年1月 経済 駐在員 : 外山敬三
ニューリッチの生活形態と消費動向
日本リサーチセンターと北京世研中興市場調査有限公司が7月に北京、上海、広州の3都市で実施した「第1回中国消費リーダー(富裕層)オムニバス調査」の結果が発表され、ニューリッチ(富裕層)の価値観や消費性向が明らかになった。
ニューリッチとは個人月収が2000元以上か世帯月収が4000元以上(1元は約15円)又は大学卒業程度の学歴を持つ階層で、各都市に占める割合は北京で23.5%、上海で22.7%、広州で27.4%であった。
被調査者の9割近くが「社会は良い方向に発展している」と認識しており、8割近くが「ボランティアなど人のためになることをしたい」と答えている。また、携帯電話やVCDプレイヤーの普及率は8割を超え、パソコンも6割近くが所持している。
今回の調査で定義した富裕層は各都市で増加を続けているほか、地方にも普及してきており、中国全体の消費をリードし、社会全体の生活の質向上を牽引している層である。
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