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北米駐在員報告
2001年7月 経済 駐在員 : 若梅 真樹
・ファーストフード業界の社員維持対策
一般的にファーストフード業界は、長期的な就職先というより短期のアルバイト的な職というイメージが強く、社員の入れ替わりが非常に激しいと言われているが、社員の維持を図るため、様々なベネフィット(福利厚生)を提供したり、キャリア・チャンスをアピールする企業が増加している。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、バーガーキングでは、直営500店舗のみで提供していた退職プラン401kを、フランチャイズ8,000店でも適用させるという。マクドナルドでは、今年から、401k、健康保険、住宅や自動車保険、クレジット・ユニオンのメンバーシップなどのベネフィットの提供を始め、また、タコベルでは、管理職を目指す社員の雇用に力を入れており、皿洗いからゼネラル・マネジャーへとキャリア・アップする可能性も示唆している。
企業にとっては、退社率が低下することにより、研修経費の削減、サービスや人件費全体のコントロールが改善されるといったメリットがあるということだが、少しでも安定をという求職者は、健康保険、退職プラン、決まった就業時間などと引き換えに、少ない賃金を受け入れるといったケースも増えているという。
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