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2013年5月 行政駐在員 : 外山 靖
平成25年4月30日に、忠清南道内浦新都市の新庁舎を静岡県知事、静岡県議会議長、県議会議員、健康福祉部医療関係者らが訪問し、友好協定締結式が挙行された。 本来は昨年9月に締結する予定であったが、日韓関係の緊張により忠清南道が延期を申し入れ、今回の締結となった。 当日は快晴に恵まれ、100人以上の道庁職員が玄関に整列し、大きな拍手で本県代表団を出迎えた。知事、議長及び議員、健康福祉部医療関係者はそれぞれに分かれて表敬し、今後の日韓関係発展のため協力や交流の可能性について意見交換したのち、大会議室における友好協定締結式に臨んだ。 川勝平太知事は、「この友好協定により、両国間の平和を作ることができると信じている。また、観光、教育、文化、経済、医療及び防災などの幅広い分野で、互恵・互助の関係が築けるよう、県議会とともに全力を尽くす」と発言した。 忠清南道の安煕正知事は、「今回の協定締結は、道庁移転後初の海外自治体とのイベントであり、地方政府間で交流を充実させていくことが、国どうしのぎくしゃくした関係を解決していくことにつながる。東アジアの平和と繁栄に向けて、ともに貢献していきたい。」と発言した。 日韓関係を古くさかのぼると、660年の百済滅亡により、大和朝廷の中大兄皇子は、当時我が国にいた百済の義慈王の王子余豊璋に百済復興を託し、663年に援軍として、現在の静岡市清水区を拠点としていた廬原君臣を1万人余の軍隊とともに百済に差し向けたことが、日本書紀に書かれている。これが有名な白村江の戦いである。残念ながら武運なく百済・日本連合軍は唐・新羅連合軍に完敗し壊滅した。しかし、百済の人々は大挙して日本に亡命し、渡来人として平城京の建設等、日本の国づくりに貢献したと言われている。 白村江の戦いから1350年後の2013年4月30日に、静岡県と忠清南道の友好協定が締結されたことに、歴史の大きな意思を感じることができるのではないだろうか。国レベルでは日韓関係は決して良好な二国間関係にあるとは言い難いかもしれないが、百済文化という同質の文化を共有してきた静岡県と忠清南道が、地域として外交を行うことで、民間交流を主体とした相互理解が進み、いずれは経済交流に発展することで、日本と韓国に互恵・互助の関係が築かれ、富国有徳の理想郷づくりが進展するものと期待している。
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