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ヨーロッパ駐在員報告
2000年6月 社会・時事 駐在員 : 森貴志
再生紙利用で注目を集める日本館(独ハノーバー万博)
「人間・自然・技術」をテーマにした国際博覧会「エキスポ2000」が6月1日、ドイツ北部ハノーバーの国際見本市会場で開幕した。
ドイツでは初の開催となる今回の万博には、過去最多の90を超える国・機関がパビリオンやイベントを出展しており、10月31日閉幕までの期間中に延べ4000万人の入場者を見込んでいる。
ハノーバー万博の基本理念は、1992年のリオデジャネイロ国連環境会議で採択された「持続可能な発展」であり、最先端の産業技術を競った従来の万博とは違い、各国パビリオンも「エコロジー」、「リサイクル」に主眼を置いて建設されている。
この中で、日本館は再生紙の管を格子状に組み上げて作ったことで注目を集めており、紙を素材にした建造物としては世界最大で、閉幕後リサイクルされる予定。
また前述のビジネス環境番付トップのオランダのパビリオンは、フロアごとに森や湖、花畑、砂丘などオランダの風景を再現しており、屋上に自家発電可能な風車や水の循環利用装置もある。
この外会場には、「エネルギー」、「環境」、「食糧」など11のテーマパークがある。
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