東南アジア駐在員報告
2015年9月 社会・時事 駐在員 : 芦澤裕之
8月13日から16日の4日間、バンコク(タイ)で開催された旅行博(TITF)にブース出展した。東南アジアの旅行博は展示即売会で、来場者はその場で航空券、ホテル、旅行商品などを購入又は予約していく。
TITFは毎年2月と8月の2回開催されるが、4月の大型連休(ソンクラン)直前の2月開催に比べて、8月開催は来場者が少ない印象がある。いつもの旅行博では、自分の休みに合わせて旅行会社ブースで日本行きの航空券を買った後、自治体等のブースを訪れて旅行先を検討する旅行者が多いが、今回は情報収集が目的の来場者が多いように感じられた。
旅行博における情報収集の方法は、パンフレットを徹底的に集めるのがタイ流だ。静岡ブースでは、観光マップを中心に4日間で約6,000部のパンフレットを配布した。
静岡ブースを訪れた来場者には、「富士山といえば河口湖」のイメージが依然として強いものの、浜松、伊豆、河津桜などは相当浸透しつつあると感じた。また、ちびまる子ちゃんラッピング電車(静岡鉄道)に対する問い合わせが複数あり、ちびまる子ちゃんランドのパンフレットも400部を配布した。これは、ちびまる子ちゃんのアニメを観て育った世代(20代後半〜30代後半)が海外旅行者の中心層になったことの影響だと思われる。
そのほか、ポスターに印刷されている海辺の温泉(高磯の湯(熱川))や、富士山が見える茶畑に行きたい、写真が撮りたいというニーズが強く、改めてFIT向けの撮影場所の整備と情報提供の必要性を感じた。
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