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中国駐在員報告

2022年4月 社会・時事
駐在員 : 浅原 敏治


 上海市は、3月27日夜、新型コロナウイルスの拡散の勢いを止め、蔓延防止と市民の安全確保のために全市民を対象としたブロック式でのPCR検査を実施すると発表した。上海市の1日当たりの市中感染者数(無症状感染者数を含む。以下同じ。)は、3月26日に2,676人と10日連続で過去最多となり、19日以降の8日間の感染者数は1万人を超えていた。
 PCR検査は、市の中心を流れる黄浦江の東側と西側にブロック分けし、東側(浦東地区)は3月28日午前5時から4月1日午前5時まで、西側(浦西地区)は4月1日午前3時から5日午前3時までの期間に行われる(感染状況により措置延長)。医療従事者、警察官、宅配業者などを除き、すべての市民は自宅から外出できないため、食糧や生活用品は宅配で入手することとなった。期間中のバス、地下鉄、タクシーの運行は停止し、各企業は住み込みか在宅勤務のいずれかを選択しなければならない。
 市の発表後、浦東地区ではスーパーマーケットに食糧を買い求める市民が押し寄せた。浦西地区でも28日に多くの市民がスーパーマーケットで肉や野菜、カップ麺などを買い求め、これらの商品は品切れとなった。しかし、物流は正常に機能していて、29日には生鮮品なども店頭に並び、入場制限が敷かれる中、市民が落ち着いて買い物をする光景が見られた。
 先に外出禁止措置が始まった浦東地区在住の方に28日の様子を伺ったところ、弁当の宅配やスーパーマーケットの食糧品宅配は、時間はかかるものの、確実に届いているとのことであった。窓からは警察と見られるドローンやヘリコプターが低空で旋回し、出歩いている人がいないか監視している様子も見られたとのことである。
 今回の外出禁止措置は、日本への帰国予定者にも影響が出た。ある日本人の方は、4月5日帰国予定で、その前のPCR検査を受けるために居住区の管理人に外出許可を求めたが認められず、やむなく帰国を延期したとのことである。結局、再度予約できた帰国便は、5月末になったとのことである。
 3月30日の上海市の市中感染者数は5,333人、3月1日からの感染者数は3万人を超えた。例年、春本番となる4月3日から5日までの清明節休みの期間中は、街が多くの市民で賑わうのだが、今年は、ひっそりとした街となる。今回の措置で、感染拡大が収まり、賑やかな上海の街が一日も早く戻ってくることを願ってやまない。
 3月31日、行きつけの蕎麦屋に昼食用の弁当を買いに行ったところ、明日からの隔離生活用にと、赤飯がサービスされた。また、4月1日には上海音楽院の青年音楽家と留学生によるオンライン演奏会が行われた。心温まる演奏に私は部屋から拍手を送った。


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