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ヨーロッパ駐在員報告
2000年2月 経済
駐在員 ： 森 貴志
EU内の乗用車の価格差依然大幅
欧州委員会は2月7日、欧州連合（EU）各国の乗用車販売価格に基づく域内の格差を発表、英国市場の価格が最も割高であることを明らかにした。
同委員会によると15カ国の全車種を対象とする価格差（ユーロ建て）は、英国内での高価格を反映して約35％となった。これに対し、通貨統合参加11ヶ国（ユーロ圏）で見ると、価格差は19.5％で、前回調査時から縮小している。ユーロ圏ではドイツが最も割高であった。
英国市場について同委員会は、「一部メーカーが価格引き下げに踏み切ったことは価格是正に好ましい兆候」としながら「英ポンドがユーロに対しで半年で2.4％上昇した結果、値下げ効果は弱められた。」と指摘した。
同委員会はメーカー別の価格差については「アウディ、BMW、プジョー、ルノーは価格格差を20％以内に抑えているが、フォード、ゼネラルモータース、VWなどは20％を上回っている」と述べている。また、日本車やファイアット、フォード、VWの一部車種の価格差は「依然として相当大幅なもの」だったことを明らかにした。
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