中国駐在員報告
2021年7月 経済 駐在員 : 浅原 敏治
6月9日から11日まで、浙江省政府主催による「浙江省貿易商談会」が寧波市で開催された。この商談会は毎年開催されており、本年度は主に「中東欧諸国展」、「国際消費財(中国からの輸出品)展」、「輸入商品(中国への輸入品)展」の3つの展示会で構成され、約3,000のブースに2,041人の出展者と7,468社のバイヤーが参加した。このうち輸入商品展は、浙江国際輸入商品・海淘匯(ハイタオフイ)という名称が付けられた。海淘は“海外の商品を購入すること”、匯は“集める”という意味である。
海淘匯にはフィンランド、アイスランド、韓国、ドイツのシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州、ベルギーの西フランダース州等、世界各国から出展があり、日本からは本県のほか、JETRO、福井県が参加した。
当事務所では、中国でも人気があるアニメちびまる子ちゃんがデザインされた幼児用食器のセットや、静岡市内の企業が製造し、中国に輸出販売されている富士山のミネラルウォーターを展示し、足を止めた来場者に紹介した。この他、本県と福井県の関連企業も独自のブースを設けて出展した。本県関連では、清水町のスポーツ用具メーカーである株式会社ドリブルジャパンが製造するフットサルシューズの展示や本県と浙江省に工場がある不二家や日清食品等が出展し、商品PRを行った。
今回、主催者が力を入れていた「中東欧諸国展」では、中東欧各国が、自国の産物(食品や工芸品等の生活用品)を展示していた。ひときわ賑わっていたのはチェコのブースで、国の観光地の写真パネルや、洋酒やガラス工芸品、スキンケア化粧品を百貨店売り場のように贅沢に空間を使った高級感ある展示をし、渡航できない中、チェコの雰囲気を楽しめるよう工夫されていた。
また、この商談会の主催者に向けて習近平国家主席から祝賀メッセージが寄せられ、一帯一路周辺国との連携強化を望む姿勢が改めて示された。
来年で40周年を迎える友好提携先の浙江省からの招待による出展で、本県をPRする貴重な機会となった。
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