東南アジア駐在員報告



2011年11月 経済
駐在員 : 長谷川卓


    10月29日、インド・タミルナドゥ州の州都チェンナイ(旧名:マドラス)を訪問し、同州への外国企業の投資誘致を担当する州政府工業省ガイダンスビューロー(GB)副代表のM.ベルムルガン氏と面談した。
     7月号でも報告したが、チェンナイは「インドのデトロイト」と呼ばれる自動車産業の集積地であり、州政府は日系企業の誘致にも非常に熱心である。ベルムルガン氏からは、「静岡県企業の投資を歓迎する。同州は大学、ポリテクニーク(高等専門学校)、ITE(技術専門校)など、工学系教育機関から毎年20万人もの良質で安価な新卒労働者が供給される。新たな工業団地建設計画もあり、GBがシングルウィンドウ(一つの窓口)で、進出企業のサポートを行う。」との発言があった。
     チェンナイの気候は東南アジアに似て、一年を通じて高温多湿ではあるが、北インドのように夏冬の寒暖差が大きくないため、日本人にも過ごしやすい。主要民族のタミル人は、真面目で勤労を美徳する道徳観を持つため、労働争議が起きない土地として外国企業の評価も高いとのことだ。
     これまで出張する度に、インドは敷居が高い国と感じていたが、初めてアセアン諸国に通じる歓迎ムードを感じることができた。

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