東南アジア駐在員報告
2018年6月 経済 駐在員 : 芦澤 裕之
タイの大手飲料メーカー「イチタン」が、4月下旬から静岡産の緑茶を100%使ったペットボトル飲料の販売を開始した。
商品は無糖のものと、タイでは一般的な加糖のものの2種類が製品化された。ボトルには静岡県のマスコット「ふじっぴー」のイラストと静岡県茶輸出拡大協議会のロゴマークもあしらわれている。年間の販売目標は100万本で、タイ国内のデパート、コンビニエンスストアで販売されている。発売開始後の売れ行きは好調とのことだ。
イチタンは、「静岡」及び「静岡茶」のブランド化がペットボトルの販売につながるとの考えから、静岡旅行プレゼントキャンペーンや、「静岡」を前面に出したテレビCMなど、タイでの大規模なPR活動を進めている。
イチタンが静岡茶に興味を持ったのは、2014年秋に県東部地域の官民協働組織「静岡ビジターズネットワーク協力会」がインセンティブ旅行の誘致のためにイチタンのタン社長を訪問したことがきっかけだ。その後約3年半、タイ及び県内の多くの官民関係者の協力を得て、ようやく商品化にこぎつけた。静岡茶の輸出拡大と観光誘客に大きなインパクトを与える今回のペットボトルに、大いに期待している。
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