韓国駐在員報告
2022年8月 経済 駐在員 : 高橋 誠
8月3日、韓国政府は突然、日本・台湾・マカオを対象に、ノービザ渡航を再開すると発表した。しかも、実施は翌日の4日からで、8月限定の措置である。
これには、大規模イベント「ソウルフェスタ」(8月10日〜14日)を準備してきたソウル市の要請もあったとのことで、対象国・地域としては、コロナ禍前に韓国への旅行者数が2番目に多かった日本と3番目の台湾(ちなみにトップは中国)、そしてコロナ感染者数がほとんどいないマカオを選んだ。試行して問題がなければそのまま9月以降も延長されるようだ。
ノービザ渡航に際しては、大韓民国電子旅行許可(K−ETA)の申請が必要となる。このシステムは上記3か国・地域を加えた107か国を対象としており、申請件数の増加で審査の遅れが予想されるとして、在日韓国大使館・領事館は「搭乗時間の72時間前」までに申請するよう促している。
日本から韓国に遊びに行きたい旅行者にとっては、一番大きなハードルがなくなった。渡航用陰性証明書も首都圏などでは安く検査・取得できる。往来の活性化を期待したい。一方、日本が海外からの入国に対し、「団体旅行」しか認めておらず、ノービザを停止している間は、まだ往来が正常化したとは言えない。日本の新規感染率は今や海外よりも高い状況なので、そろそろノービザを解禁しても良いのではないかと思う。
本県の課題を考えてみたい。富士山静岡空港の国際路線を復活する際、陰性証明書の取得をスピーディーに、安価に、そして土日等でも対応できる検査センターの存在が必要不可欠ではなかろうか。そして、観光客に安心して滞在してもらう観光振興の観点から、陰性証明取得が可能な検査センター等を探せる工夫も必要だ。
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