台湾駐在員報告
2023年10月 社会・時事 駐在員 : 市川 美奈子
台湾では、街中で「自動販売機」を見かけることはほとんどない。自動販売機のかわりに存在感を放っているのが、コンビニと「ドリンクスタンド」である。
ドリンクスタンドとはその名のとおり、飲料の販売を行う店舗のこと。台湾の飲料店は、ドリンクスタンド(かき氷専門店を含む)、カフェ、茶芸館、バーの4種類に分類されているが、中でもドリンクスタンドは8割以上を占めており、2022年8月末時点での台湾全土での店舗数は22,000店を超えている。ちなみに2011年末の店舗数は11,000店余りであり、10年間で2倍に増えたことになる。
弊所の徒歩1分圏内には、ドリンクスタンドがなんと6店舗もある。しかも、どの店舗もいつも賑わっている。お茶の品質にこだわる店、ミルクティーのミルクにこだわる店、マンゴーなどの果物を使ったドリンクの品揃えが豊富な店など、それぞれの店が独自の特徴を打ち出して、しのぎを削っている。
また、ドリンク文化を支える「ドリンクホルダー」も台湾独自の文化のひとつと言えるだろう。Lサイズ(750ml)のドリンクがテイクアウトできるように設計された取っ手付きのホルダーが、至る所で売られている。日本からお越しになった際には、是非、ドリンクホルダーを手に、台湾のドリンクスタンドを試してみてはいかがだろうか。
【ドリンクホルダー】
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