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ヨーロッパ駐在員報告
2002年1月 経済 駐在員 : 森貴志
日本がアルゼンチン同様に破綻すると英紙報道
12月31日付のフィナンシャル・タイムズは社説で、「時間的余裕はあるが、日本はデフレや過剰債務、経済成長の低下に苦しんでいるという点で、経済危機に見舞われているアルゼンチンと類似している」と論じている。
社説は、先の石川銀行破たんに触れ「金融システムがデフレの危機にさらされていることを物語っている」と指摘するとともに「 過去10年間で3度目の景気後退に陥っている現状を考えると、今後連鎖的破たんリスクに陥る恐れがある。」と警告している。
さらに、小泉政権が取り組むべき課題として、財政・金融など適切なマクロ政策を行い、インフレを生み出す、不良債権問題の深刻さを内外に明示し、国有化を含め、銀行に再度公的資金の資本注入を行うべきだとしており、「速やかに実施しないと、アルゼンチンとうり二つになる」と論じている。
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