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中国駐在員報告

2008年9月 経済
駐在員 : 若田部 孝


北京オリンピックが終了して
 〜オリンピック終了後の社会生活の変化に期待をよせる人々〜

 
 世界204の国と地域の参加で8月8日に開幕した第29回夏季五輪(以下、「(北京)オリンピック」という。)は、17日間の全日程を終え8月24日に閉幕し、4年後に開催予定のイギリス・ロンドンにバトンタッチした。世界中のトップアスリートが最高のパフォーマンスで競い合った結果、開催国中国が金メダル51個で、これまでのスポーツ大国であった米国の36個、ロシアの23個を抜き、金メダルの獲得数で第1位となった。
 中国において、日本人選手の活躍を印象付けたものの一つは、女子サッカーチームであった。予選リーグでは、1引き分け1敗の崖淵から、ノルウェーを5−1で破り、決勝トーナメントでは、準々決勝で中国チームに2−0で競り勝ったことにより、より一層、日本チームの印象が強くなったようだ。惜しくも、準決勝、3位決定戦で敗れたが、自分達の力を最後まで信じ、積極果敢に全力でプレーする選手達を見て、中国国民も同じアジア人として感銘を受けたようだ。
 オリンピック後の8月末の各地域の様子は、次のとおりだった。
まず、サッカーが行われた上海市では、男子サッカー3位決定戦が22日に行われた時、周辺道路を全て閉鎖し厳重な警戒態勢が取られていたが、翌日には、早くも平常に戻っていた。
次に、同じくサッカー会場であった天津市は、メイン会場のある北京市に隣接していたこともあり、会場周辺だけでなく市内全域で交通規制や検問等が実施されていたが、こちらも規制が解除されていた。
そして、北京市内では、9月6日から開催されるパラリンピックの準備が進められるとともに、偶数・奇数の車両ナンバーによる交互交通等の交通規制などが現在も継続されていた。
 北京市内で市民や外国人に北京オリンピックに関する感想を伺ったところ、さまざまな感想や意見があった。市民からは、「オリンピックの開催を契機に、生活全般の行動が国際化するであろう。」との期待や、「孔子の論語等の思想をオリンピックのモチーフにしたことにより若者が中国の歴史に改めて興味を抱くだろう。」ことなどの感想があった。また、市内在住の外国人からは、「各種の交通規制やインターネット報道に関する一部の規制等が散見されたことが残念だった。」との意見もあった。
「オリンピックという、これだけの巨大な国家プロジェクトを運営し終了させたことは、いろいろな意味で意義があったと思う。中国は現在でも、社会主義体制を維持しつつ、資本主義経済の原理を取り入れている社会である。そのため、社会生活や経済等が、振り子の針のように、左や右に振れることは、やむを得ない。これらの現象は、後の世代において客観的に評価されると信じている。」と私に語りかけた方がいた。確かに、そのとおりだと思う。しかし、どこの国で暮らしていようが、生活する上で自分にとって何が大切なのかを最終的に判断し行動する規範は、他人ではなく自分自身の中にあるはずだ。


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