中国駐在員報告
2022年12月 経済 駐在員 : 浅原 敏治
11月5日(土)から10日(木)まで、上海市の国家会展中心で第5回中国国際輸入博覧会が開催され、127の国・地域から約2,800企業が出展、約46万人の来場者が訪れた。
昨年に引き続き厳格なコロナ対策下で開催された博覧会は、市外からの来場者に対して各種証明(10日以内に感染地域での滞在歴がないこと、14日以上前にワクチン接種が完了していること)が必要であった。また、全ての入場者に防疫措置(入場前3日間で2回のPCR検査、48時間以内の陰性証明の保持、公共の場への出入りやイベント参加自粛、N95など指定防護マスクの着用)が求められた。また、飲食エリアでは、いつ誰がどこで何を食べたかを把握するQRコードが設置され、防疫措置の観点から、生鮮食品の小売、調理、試食は禁止された。
県内関係企業では、ヤマハ楽器、ヤマハ発動機が最新の楽器やオートバイを展示したほか、ジェトロの輸入食品ブースでは、本県の日本酒、天然酵母を使った飲料や乾麺が展示され、多くの来場者で賑わう中、当事務所も本県のPR活動を行った。日本からの渡航が困難である中、会場の至る所でタブレットを使ったオンライン商談会が行われており、厳格な防疫措置の中、来場者も輸入商品への強い関心を持った方々であることを考えれば、現地プロモーションの重要性を改めて認識した一日であった。
政府主導で開催される同博覧会は、中国国内の他の展示会よりも格式が高く、現地への販路拡大を図るには重要なイベントである。本県の魅力的な商品が中国市場に広まるよう、当事務所も引き続き、出展を希望する企業への支援を行っていく。
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