東南アジア駐在員報告
2016年12月 経済 駐在員 : 芦澤裕之
11月9日から13日の5日間、マレーシア最大級のショッピングモール「ワン・ウタマ・ショッピングセンター」で開催された、ジャパントラベルフェアに観光PRブースを出展した。
中華系の富裕層が多く住む地域のため、来場者の多くは訪日経験や具体的な訪日旅行計画を持った方だった。
旅行会社の販売商品は、JRパス、テーマパークなどのパス類や、日本での着地型ツアーが主体となっており、この点からも、マレーシアにおける個人旅行(FIT)化の進展がうかがえる。旅行会社の担当者からの聞き取りによると、今回、人気のあった旅行先は関西、東京、富士山、北海道で、これはシンガポール、タイの2〜3年前の状況に近いといえる。
こうした状況を反映して、ブースを訪問される方は、FIT旅行希望がほとんどであった。中には河津桜を3回も見に行ったと教えてくれる方や、レンタカー旅行などを行うリピーターもいた。案内した内容で反応がよいのは、三島スカイウォーク、河津桜、温泉、雪遊び(イエティ・ぐりんぱ)、御殿場アウトレットなどで、交通パスの富士山静岡ツーリストパスの人気も高かった。
マレーシアでは富士山イコール河口湖(山梨県側)、という印象が強く、いかに静岡側の富士山をアピールするかが引き続きの課題であるが、三島スカイウォークのような「富士山を見るならここで」というポイントができたことは非常に大きい。現地では日本の情報がまだ少ないため、ブースでの案内をそのまま自分の行程に取り入れてくれる実感がある。このため、こうした旅行博への出展は本県への観光誘客に有効であり、これからも継続していきたい。
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