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北米駐在員報告
2000年4月 行政 駐在員 : 若梅 真樹
国勢調査センサス2000始まる
センサス2000は、10年に一度の国勢調査で、米国市民や永住権所有者だけでなく、米国に居住する者すべてが対象となり、その調査結果は、州議会の議決数の決定、ESLなどの公共教育や放課後活動、職業訓練、犯罪防止、健康管理や交通機関整備など行政政策のための連邦、州予算の配分に影響する。
自宅に送られた調査用紙は、氏名、年齢、性別、人種、血縁関係、ラテン系子孫の有無、住宅事情など7つの質問からなる短い書式のものだが、無作為抽出により6世帯に1世帯は、52の質問から構成される長い書式が送付されるところもある。また、今回の調査で未回答の世帯に対しては、3回の電話督促と3回の調査員による直接訪問が予定され、連絡が取れた場合は、その場で調査を実施するなど連邦商務省人口統計局も過去に例をみない態勢で取り組んでいる。
なお、国勢調査の回答によって、住んでいる地域社会の発展のための重要な情報を政府に提供することとなるが、記入された内容は、すべて極秘情報として扱われるため、その内容や米国滞在についての合法性に関して移民局や国税局が調査することはできなくなっているという。米国の人口は、10年前の統計では2億4,870万人だったが、果たして今回の結果はというところである。
*ESL:公立学校での英語を母国語としない生徒のための英語授業
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