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中国駐在員報告
2010年6月 経済
駐在員 ： 野村芳一
中国政府のシンクタンク、中国社会科学院などは、インターネットを利用した商品購入に関して報告書を公表した。それによると、インターネットによる通販市場は、2020年には約5000億元（約６兆7000億円）の巨大市場に成長すると予測している。社会消費品小売総額（小売売上高）に占める割合は2009年の２％から３％以上に拡大するという。
報告は、ネットショッピング市場の急成長に着目しており、特に2010年は、家電購入が急増、2009年に400億元だった販売総額は、800億元を突破し倍増すると見込んでいる。
また、消費者として、特に1980年以降に生まれた「バーリンフォ(80后)」と呼ばれる若い世代の消費力に注目している。
一方、中国のニュースサイト新華網では、中国のインターネット関連市場調査会社が、2009年の衣料品ネット通販の売上高が前年比97%増の640億元になったことを発表したと伝えた。2010年も８割増の拡大が続き、市場規模は1150億元に達すると予想している。
衣料品を扱うネット通販サイトでは、淘宝網（本社・浙江省杭州市）が86.3％を占めて圧倒的な強さを見せている。淘宝網では、女性服が2009年５月〜2010年４月までの売り上げの12.1％を占めたという。
これからの中国市場は、ネット通販による若い世代、特に女性の消費動向に目を向けなければならないようだ。
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