東南アジア駐在員報告
2019年12月 経済 駐在員 : 福田 渉
11月27日、ベトナム・ホーチミンシティで静岡県ベトナムビジネス支援ネットワーク会議を開催した。2017年から実施している取り組みで、静岡県企業が多く進出している東南アジアにて、進出企業同士の横のつながりを作ると同時に、現場で直面している課題に対応するための情報交換や、更には新しいビジネス機会創出に向けたきっかけづくりを目指して行っている。直近の本県調べによれば、ベトナムには県内に本社を置く企業のうち66社81事業所が進出しており、タイ、インドネシアに次いで東南アジアでは3番目に多い国である。
ベトナムにおいてこの会議は、これまで首都ハノイで行ってきたが、今回は南部の商都であるホーチミンシティでおよそ50名の出席を得て、初めて行われた。「ベトナムにおける人材」をテーマに静岡県立大学大学院の元留学生で、現在当地で日本語学校を経営しているレイ・ティ・ホン・ヴィンさん及び当地で長く人材育成に関するコンサルティング業務に携わってきた八谷賢次さんとの間で対談が行われた。対談では、ベトナム人が持つ日本や日本人に対する考え方や感じ方が語られ、ベトナム人に配慮した注意や指導を実践することが重要であると指摘があった。
また、チームワークを重んじる日本の企業がベトナムの人材を活用するために、会社での役割を明示し、同僚との連携や技術の共有に関する項目を勤務評価に反映させて、同僚と良好な関係を構築できる仕組みづくりが提案された。
対談は参加者に多くの示唆を与えたようで、「これまで(現場で)何となく感じていたことがはっきり分かった」等の評価をいただいた。今後も現地に展開する静岡県企業のお役に立てるような情報を提供していく。
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