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中国駐在員報告

2011年9月 社会・時事
駐在員 : 井口真彦


    大都会上海は、ガラスの雨が降る街でもある。ロマンチックな比喩ではなく、本当にガラスが降ったことがあるのである。
     6月の赴任直後、新聞紙面を賑わせたのが、地下鉄のホームドアの自爆。上海の地下鉄の一部の駅には東京と同様に落下防止のためのホームドアがあるが、何かがぶつかったというような原因もないのに、急に割れる事故が相次いだ。
     その後、私も良く利用する高速鉄道の上海虹橋駅でガラスのカーテンウォールが破裂・脱落し、市内では高層ビルからガラスが落下する事故もあり、市当局も一斉点検を行うこととした。
     また、中国に来たことのある日本人が誰でも感じるのが、車、バイク、歩行者などの交通マナーの悪さや、歩道や公共施設の段差やでこぼこ。これが普通にあるため、躓いたりガクッと足を踏み外したりしてしまうこともある。
     一方、日本はといえば・・・目の前の信号が青くなったら、目をつぶってでも安全に渡れる。工事中の箇所には必ず安全指導のアルバイトが立ち、少しでも危険のある個所には立ち入らせない。万一事故が起これば、徹底的な原因究明がなされ、十分な対策が確立するまでは復旧しない。
     このような日本の社会がいかに素晴らしいものであるかということを、こちらに来て再確認できた気がする。
     しかし、これは必ずしも世界標準ではなく、実は日本だけが突出しているのかもしれないとも思い始めている。
     駐在員として赴任して3か月。多少の危うさと不便を補って余りある上海の、そして中国の魅力に日に日に魅かれていく自分を感じる。まだ中国を訪れたことのない方には、是非、悠久の歴史を持ち、活気あふれる現在の中国を実感していただきたいと心から思う。 
     但し、中国だけでなく、外国を訪れ、あるいはそこで暮らしていくためには、自分の身は自分で守るという、日本では忘れかけたような人間の本能を、少しだけ目覚めさせることが必要なようである。


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