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ヨーロッパ駐在員報告
2000年7月 経済 駐在員 : 森貴志
英国の女王陛下がユーロ導入を支持か?
7月1日付の英紙インディペンデントによると、同国のエリザベス女王は欧州議会のフォンテーヌ議長(仏出身)に対し、英国はユーロが成功したらこれを導入するだろうと述べているという記事を掲載した。
これは、バッキンガム宮殿で行われた非公式の会話の中で、同議長が「英国ではユーロに対する反感がずいぶん強いようですね」と女王に話すと女王は「ユーロが成功したら、私たちは参加するでしょう」と答えたというもの。なお、会話はフランス語で行われたという。
この件については英国のユーロ導入賛成の議員は大喜びしたが、一方懐疑派(反対派)は「女王は政府の政策を指摘したに過ぎない」と反論している。
また、英国政府はユーロ導入を決断する前に政府の設定する5つの経済条件を満たす必要があり、導入の際には国民投票を実施するとの立場を持っている。
一方、バッキンガム宮殿のスポークスマンは「女王の会話内容は常に非公開であり、何が話され、何が話されなかったか等を論評すべきでない」と述べ、マスコミに会話内容を伝えたフォンテーヌ議長に対して若干不満を持っていることを示唆している。
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