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中国駐在員報告

2007年6月 社会・時事
駐在員 : 若田部 孝


販売開始された北京オリンピックの入場券
〜入場券は、いったい誰の手に渡るのだろうか〜 


1988年に開催されたソウルオリンピック以来、20年ぶりにアジアで開催される来年の北京オリンピックの入場券の第1期販売が、4月から中国国内で開始された。
 販売される入場券の総数は、約700万枚であり、その内訳は、国内販売が約427万枚(約61%)、国内教育関連者等への販売が約98万枚(約14%)、残りの約175万枚(約25%)が国外販売用である。
 国内販売については、3期に分けて販売する計画で、第1期は、本年4月から6月まで、第2期は10月から12月まで、最終の第3期は、2008年4月から8月までとなっている。なお、国内販売分については、3ヶ月以上の有効期間がある居留許可証を持つ外国人等も対象としている。
 第1期分については、開幕式、閉幕式を含む全試合の国内割当て用入場券の約52%、220万枚を販売する予定であり、先着順とはせず、期間中に受付をしたもの全てから抽選することになっている。申し込み方法は、インターネット又は郵便での申し込みとなる。第1期の申し込み状況の結果は、9月までに統計データを作成し公表することになっている。なお、配布方法は、指定された中国銀行の各支店で本人の直接受領となっており、支払いは、中国銀行での決済となる。
 第2期、第3期分については、先着順での受付となる予定である。
 販売される入場券には、商業的な転売ができないよう、電子チップが埋め込まれ、住所、氏名など各種個人情報が保存される。また、入場券には譲渡制限があり、開幕式など人気が高いものは、譲渡を1回しか認めず、協会の許可が必要となるものもある。
 なお、申請用紙の記載項目の中には、クレジットカードの個人番号があり、中国国内に居住している日本人から大手旅行業者に対し、個人情報のセキュリティについて問い合わせが入るなど、申請データの取扱いを不安視する声も上がっている。
以上が、中国国内での販売状況であるが、気になる日本での入場券の販売は、オリンピック開幕1年前の本年8月から、日本オリンピック委員会割当分を販売開始する予定である。この件に関し、日系旅行業者に問い合わせしても、現時点での詳細は不明であった。
 参考まで、オリンピック開催期間中の宿泊料金を北京市内のホテル業者に聞いてみると、現時点では通常料金の5倍から6倍であり、ホテルによっては2日以上の連泊客しか認めないということもあるそうだ。それだけではなく、期間中の航空運賃、北京市内の団体バスの運賃等も大幅に値上げされそうな勢いである。
入場券の入手困難さに加え、各種料金の値上げでいったい誰が、北京オリンピックを見ることができるのか、昨年のサッカーワールドカップのように、大型液晶テレビの販売が盛況となるのか、今後のオリンピック情報には目が離せない。

注)オリンピック開催期間中の北京市内の宿泊料金の相場
  北京市内での宿泊料金の通常相場は、1.5万円から2万円である。しかし、期間中の相場は、9万円から12万円、連泊とすると、1人18万円から24万円にもなる。


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