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中国駐在員報告

2014年11月 社会・時事
駐在員 : 野村芳一


中華料理というと、世界三大料理の一つに挙げられ、広大な中国国土で各地域の地理的、気候的条件等が異なることから、扱う食材、調味料もその地域の特色を持っている。また、多彩な民族が住んでいるため、民族の違いによる調理法や味付けもバラエティに富んでおり、日本人にとってもなじみ深い料理である。
 世界各国にも受け入れられている中華料理だが、問題もある。飲茶料理などを除いて、料理が大皿で出てくるので、一人二人の少人数では、十分に楽しむことが難しいことである。一人で外食をしなければならない時などは大いに困る。ある中国人に聞いた話では、食事は家族や友人と一緒に楽しむことがほとんどで、一人の時は、カップ麺やファーストフードなどで済ますことが多いという。
 中国では、客に御馳走する場合には、料理が不足していないか気を配ることが、もてなしの気持ちとみなされる。日本人は、出された料理を食べ残すのは失礼なので、無理をしても完食する。すると、足りないと思った主人がまた次の料理が出す、というのはよく聞く話である。
 レストランの中には個室を予約する際に、最低消費料金が設定されていることがある。予約した客は、注文した料理の合計額がこの最低消費料金になるまで、注文しなければならない。適当な量を注文したと思っても、最低消費料金に到達しない場合は、店員が料理の追加を催促することもある。
 このようなことから、中国では、注文した料理が残って無駄になってしまうことが大変に多い。打包(ダーパオ)といって、レストランに頼んで残り物を持ち帰ることもある。レストラン側もそれに応じるために、たいてい打包用の容器を用意している。
 この状況を改善しようというためだろうか。今月施行された「飲食業経営管理弁法」においては、飲食業経営者に対して、適量注文への誘導、食べ残しの持ち帰り推奨、食事を節約した消費者に対する表彰や奨励等が新たに課せられた。また、最低消費額設定や厨房での廃棄物の自由処理が禁止される等、規制が強化された。その他にも、デリバリーサービスを提供する場合や販売促進活動を展開する場合のルールが定められた。料理の注文し過ぎがないよう店側が留意をするというのは、大変結構なことだが、打包の習慣に慣れていない日本料理店がどのような対応をするのか気になるところである。


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