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東南アジア駐在員報告2004年7月 政治 インドネシア 史上初の直接大統領選挙 9月20日の決戦投票が確実
有権者は1億5,335万人に及び、第1回投票で得票率が全国で50%以上、半数以上の州で20%以上を獲得した組がなかった場合は、9月20日に上位2組による決選投票が実施される。 約60%の開票が行われたところでは、民主党のユドヨノ前政治・治安担当大臣が得票率34%で首位を維持している。 2位争いでは、メガワティ現大統領(闘争民主党)が得票率26%で3位のウィラント元国軍司令官(ゴルカル党)に4ポイント差のリードを保っており、決戦投票はユドヨノ氏とメガワティ氏の2者間で争われることが確実となった。 米系の国際選挙制度財団(IFES)が選挙前(6月)に行った世論調査では、民主党のユドヨノ組が43.5%の支持を集め、2位以下のゴルカル党のウィラント組(14.2%)、現大統領のメガワティ組(11.7%)、アミン組(10.9%)を大きく引き離していた。4月中旬の時点でも、ユドヨノ氏がフロント・ランナーとして40%超の支持を得る一方、メガワティ氏の再選を望まない人は75%近くに達していたが、選挙結果ではメガワティ氏が盛り返している。 最重視する候補の資質に指導力(43%)、公正・清廉さ(14%)を挙げる回答が上位2位を占めており、ユドヨノ組を支持とした有権者はその理由として指導力(47%)、個性(36%)、政策(22%)などを上げていた。 世論調査の時点では、支持候補は未定とした回答者が約14%を占めており、これらの行方が結果を左右したものと思われる。 なお、4月の総選挙による国会の勢力は、多い順に、ゴルカル党、闘争民主党、民主党、民族覚せい党、開発統一党、福祉正義党、国民信託党、月星党などとなっていた。 |
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