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東南アジア駐在員報告
2001年1月 政治 駐在員 : 岩城徹雄
シンガポールのゴー首相、2007年まで留任の意向
シンガポールのゴー・チョクトン首相は昨年12月に在任期間が10年となったが、2002年に予定されている総選挙以降も政権を担い、次の時代を担うリーダーを育てた後、2007年の総選挙後に職を退く意向を明らかにした。次期首相候補としては、リー・クアンユー上級相の長男のリー・シェンロン副首相が有力とされており、上級相は早く長男を首相にしたいのではないかとの観測もあるが、上級相自身この説を否定している。
シンガポールでは、ゴー首相、リー上級相らが率いる人民行動党が圧倒的多数を占める安定政権が長期にわたって続き、国の発展を支えてきているため、今後の政局についても不安材料はあまりないとみられている。ただし、同国の好調な経済もアメリカ、日本など他国の経済状況に左右されやすく、マレーシアやインドネシアなど近隣ASEAN諸国や中国との関係も良好に保っていかなければならず、ゴー首相の長期政権にとっても課題は多い。
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