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中国駐在員報告

2002年2月 社会・時事
駐在員 : 外山敬三


    ・大きく変わりつつある労働状況
    かつての国有企業に見られたように中国人というと余り働かず定時になるとさっさと家に帰るというイメージを持っている日本人が多いようであるが、「中国企業報」が行った労働状況についてのアンケート調査によると、今まで見られなかったような労働実態が明らかになった。
    今回のアンケート調査は、情報産業(IT)、メディア、商業・貿易などの業界で働く企業責任者、管理者、一般社員を対象に、労働時間、残業状況、健康状態、ストレスなど14項目について調査をした。
    調査結果では、残業をしているという回答が75%に上り、35%が「いつも残業している」と答えている。残業している人の多くは、個人の業務の都合によるもので、自ら進んで残業しているという。また、「就労時間の超過分については、残業手当があるべき」としているが、実際手当てが無い状態で残業しているケースがほとんど。こうした状況下「仕事からのストレスを感じる」という回答は100%に達し、専門医が必要と考えている人は75%に上った。「十分な余暇の時間がある」と回答した人は1人もおらず、「たまに自分の好きなことをしてすごす」という回答も50%にしか達していない。仕事に追われ運動不足に陥りストレスをためている人が多い実態が浮き上がった。


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