中国駐在員報告
2021年1月 経済 駐在員 : 浅原 敏治
浦東新区の自由貿易試験区(貿易や投資などの規制緩和を進める実験区)内に今春開業する商業施設「ららぽーと上海金橋」の建設現場を視察した。
同施設の敷地面積は約4万u、1階から6階まで約220店舗(物販、飲食、アミューズメント施設、映画館など)が入る。館内は中央通路の両側に店舗が並ぶシンプルな回遊導線が採用され、来館者が目的のお店を見つけやすい構造になっている。
徒歩7分の場所に地下鉄9号線台児庄路駅があるほか、近隣に高速道路の出入口もあり、交通アクセスに優れた立地となっている。東側には外資系企業のオフィスや研究開発施設、西側には高級住宅が立ち並んでいる。
周囲5km圏内の人口は85万人。平日は周辺住民やオフィスワーカー、休日はファミリー層をターゲットにし、幅広い楽しみ方を提供していくとのことである。また、建物前には、海外初となる実物大フリーダムガンダム立像が設置される予定で、こちらも上海市内で話題となっている。
ららぽーと上海金橋を案内する担当者から「上海での出店を考えている日本の方が気軽にテストマーケティングの場として使っていただける仕組みもご用意しています」との説明があった。この方は以前ららぽーと沼津にも携わっており、「静岡県からの出店も歓迎します」との言葉をいただいた。
12月の上海市内での新型コロナの市中での新規感染者数は0人と感染拡大が収まりつつある。週末には公園や商業施設が多くの人々で賑わっている。ららぽーと上海金橋の開業の際は、周辺がさらに活気に満ち溢れ、賑わう様子が目に浮かんでくる。
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