中国駐在員報告
2014年10月 行政
駐在員 ： 井口真彦
９月９、10日の２日間、浙江省杭州市で開催された「浙江ビジネスサービス交易博覧会」に参加した。浙江省商務庁が毎年開催するもので、サービス・貿易、電子商取引などを扱う浙江省内の企業の出展が中心の展覧会である。このような政府機関が主催する大型の展覧会には、外国の地方政府や経済団体などが招かれ、出展することが多い。
本県からは、昨年まで環境ビジネス関係のプレゼン、ビジネスマッチングを行っていたが、今年は、浙江省側の依頼を受け、本県の投資環境を説明する窓口を設置した。当該展覧会にこのような形で参加するのは初めてであり、同様の窓口の設置は日本からは本県だけで、他は香港、台湾、アメリカ（イリノイ州等３州）の６地域であった。
６月にも、例年開催されている「浙江省投資貿易商談会」のメニューの一つとして、省内の民間企業の外国への進出・投資を促進するための、外国の地方政府などによる説明・相談会「浙江民営企業進出投資協力商談会」が、寧波市内のホテルで初めて開催されている。
今回設置した窓口では、投資関係では10数組の訪問者があった。いずれも概要の説明のみで、実際の県への進出・投資に結び付きそうな案件や相談はなかった。
しかし、浙江省政府が、これまでの対中投資促進に加え、省内企業の日本を含む外国への進出・投資促進に積極的に取り組む姿勢は明確である。
今後、当事務所としても、中国企業の本県への進出・投資が本県に活力を与える効果にも改めて注目し、様々な機会を通して、本県の投資先としての魅力についてもPRしていきたい。
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