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台湾駐在員報告

2016年4月 経済
駐在員 : 内藤晴仁


台北から高速鉄道で約30分、桃園空港から車で約40分のところに「新竹サイエンスパーク」がある。台湾のハイテク産業の一大拠点であり、世界の半導体受託製造におけるシェア1位のTSMCや同2位のUMCが同サイエンスパークを本拠地としている。こうしたハイテク産業の研究開発を支える中核的な役割を担っているのが、台湾政府直轄の研究機関である工業技術研究院(ITRI)である。

工業技術研究院は、主に工業分野における技術研究を行う施設として、1973年に設置された。設立当初は工業、電子、半導体等の分野を中心とした研究開発等を行い、研究成果を社会や企業に還元、今日の台湾経済発展に大きく貢献してきた。2014年までに工業技術研究院が育成したベンチャー企業数は260社以上、産業界へ進出した工業技術研究院出身の人材数は2万人を超えている。さらに、工業技術研究院のスピンオフ(民間転出)企業として上記TSMCやUMCが設立される等、工業技術研究院が台湾経済に与えた影響は計り知れない。

工業技術研究院は、経済発展のレベルや社会ニーズの変遷に合わせ、その研究分野や対象の幅を広げている。近年では、得意とする工業系分野に加え、バイオ、医療、環境、健康食品の分野に力を入れており、海外の研究機関、大学等との連携にも熱心に取り組んでいる。日本にも日本事務所(東京)を設置して、東京大学をはじめ多くの大学、研究機関等と連携し、世界最先端の研究・技術開発等を行っている。

先日、工業技術研究院日本事務所(東京)の紹介で、県台湾事務所が工業技術研究院本部を訪問し、施設視察及びプレゼン等を行った。これに対し、先方から静岡県の経済力及び潜在力への高い評価と関心が寄せられ、今後の工業技術研究院と県との関係強化等について様々な提案を頂いた。

台湾との通商促進を施策とする静岡県にとって、高度な研究開発力及び企業への技術支援等の実績を有する工業技術研究院との関係強化は魅力的である。県庁の経済関係部署や大学等との連携を深め、静岡県と工業技術研究院との関係強化の可能性を探っていきたい。


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