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中国駐在員報告
2002年6月 社会・時事 駐在員 : 外山 敬三
インターネット利用者 増加の陰
中国のインターネット人口は昨年末で3,370万人に達し、インターネットで職を探したりインターネット銀行を利用する人が急増している一方、ネットによる犯罪被害も発生している。
先月河南省で、少女がネット上で知り合った男に相次いで暴行・殺害されるという痛ましい事件が発生した。被害者は、12歳から18歳の少女6人で、市民は大きな衝撃を受けている。逮捕された容疑者によると、これらの少女たちをいずれもインターネットで知り合った後、言葉巧みに誘い出し、共犯者とともに暴行、殺害をしていたものである。
中国の法律では14歳以下がネットカフェに立ち入ることを禁止しているが、実際には小学生でも自由に出入りし、ゲーム等で遊んでおり、被害者の通っていた学校の周囲にも10件近くのインターネットカフェがあった。これらの店では表向き、身分証明書を提示しないと入れないことになっているものの、実際には金さえ払えば誰でもインターネットの利用が可能で、犯罪に巻き込まれても身元は容易に発覚しない。
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