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中国駐在員報告
2011年11月 経済 駐在員 : 野村芳一
不動産業界の繁忙期とされる9月、上海市の新築住宅市場では販売不振が続いた。不動産抑制策の影響で新築住宅の在庫面積は既に過去最高に迫る810万平方メートルに達しており、成約価格については横ばいで推移している。業界ではこのまま11月以降の閑散期になると大幅な値崩れを起こすとの懸念も広がっている。
ある民間不動産会社によると、国慶節連休の上海市内の新築商品住宅の成約件数は昨年同期から8割落込むなど直近6年で最低を記録したという。
不動産の売行き不振が、中国経済全体に与える影響も大いに懸念されるところである。
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