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中国駐在員報告
2010年3月 社会・時事
駐在員 ： 若田部 孝
上海市の青少年公園内に桜の名所「富士之国」が完成
先月６日に、上海市青浦区の大規模で美しい公園である東方緑舟において、無償で寄贈された桜の記念植樹式が行われた。
上海市内に桜の名所を造ることにより、それが本県と上海市だけでなく日本と中国の民間交流の礎となり、また、この場所が日本人と中国人の共通の美しい憩いの場になることを目的としたプロジェクトは、昨年７月の静岡県人会における提案から始まった。その後、半年にわたる活動の結果、県人会会員、県内企業から静岡県にゆかりのある方まで幅広く参加するとともに、財団法人日本さくらの会が共同主催者となり、最終的に2,000本の桜の木が集まり、上海市最大の桜の名所が完成した。その桜の樹種は、河津桜、避寒桜、大島桜で、2011年より、順次、２月から４月まで開花する予定である。
この公園は、総面積約380ヘクタールもある大規模公園で、上海市教育委員会が土地を管理し、多数の青少年教育施設を有する、非常に美しい公園である。そこでは、国内外の青少年のための教育活動も行われており、上海日本人学校の生徒も毎年訪れている。
その公園の中で最も美しい小川の川沿いとその周辺地域に、寄贈した桜を植樹し、その場所を「富士之国」と名付けた。富士山は日本の象徴でもあり、日本全国、北は北海道から南は沖縄まで、341ヶ所の「みたて富士（ふるさと富士）もあるほど、日本国民に親しまれている。その富士と桜の組み合わせは、日本人にとっても、中国人にとっても、最も受け入れやすく親しみやすいものである。
私達、桜の寄贈者全員の思いが込められた「ＭＹ桜（私の寄贈した桜）」が、美しい「富士之国」の桜として、米国ワシントンのポトマック河畔の桜のように、今後、何百年間も、この公園を訪れる人々を楽しませてもらいたいと関係者一同願っています。
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