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東南アジア駐在員報告
2001年5月 政治 駐在員 : 岩城徹雄
ベトナムでは4月19日から22日まで第9回共産党大会が開催され、ノン・ドク・マイン氏がレ・カ・フュー氏に代わって新しい書記長に就任した。指導部の政治局員を3人減らし15人とし若返りを図ったほか党の長老格3人が顧問を引退し、改革が進みそうな人事と評されている。
ベトナムでは、一時のドイモイ(刷新)ブームも掛け声倒れに終わり、外国からの投資も頭打ちになるなど、経済が停滞気味である。国有企業改革、民間企業育成、銀行再編、投資環境改善など課題は多い。国有企業改革については、経営者や従業員が解雇を恐れての抵抗も予想されており、党指導部では軍などの保守派も依然多い。周辺国の新指導者と同様に多難な船出と言えそうである。
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