台湾駐在員報告
2016年12月 社会・時事
駐在員 : 宮崎悌三
故宮博物院は、2015年12月に開館した故宮博物院南院(嘉義県)の庭に設置してあった「十二支像」(清朝時代の離宮「円明園」にあった干支の像。本物は、清朝時代に略奪され、現在は主にヨーロッパ各地の博物館に所蔵されている。)の複製品を撤去した。
これらの複製品は、香港の映画スター、ジャッキー・チェンさんが、同院に寄贈したものであるが、チェンさんが中国の政治関係機関(人民政治協商会議)の委員であることから、南院開館当初には、複製品に赤いペンキが掛けられるなどの事件が起きていた。
蔡英文政権発足(2016年5月)後、故宮博物院は、芸術性が低いという理由で複製品の撤去を決め、利用方法は今後、検討するとしている。
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