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中国駐在員報告

2004年4月 経済
駐在員 : 小杉 長生


経済的格差が拡大

    上海で車を眺めていると、トラックの中には非常に旧式のものが多いが、それに比べて乗用車は新しいものが多く、静岡ではあまり見ることがない高級外車が数多く走っている。中国で車を取得するには多大な費用がかかり、例えばBMW318Cは日本の購入価格より約60から80万円ほど高く、その上ナンバープレートの取得費用も必要になってくる。上海市で行われたナンバープレートの入札では、平均落札価格が過去最高値の4万53元となったそうだ。(1元=約14円として約56万円)
    このように、高額な車が購入できる高額所得者が増えてきている一方で、貧困層との経済格差が問題となっている。中国社会科学院経済研究所は、国内の都市部と農村部の収入格差が世界最悪の状況にあり、富裕層と貧困層の実際の格差は最大で7倍に達するとの研究報告を発表している。
    貧富の格差拡大は中国社会全体の不安定要素となることは確実で、発展を阻害する要因とならないよう、政府も格差縮小のため本格的な対策に乗り出している。
    1997年からの中国全体の経済発展とともに拡大にして来ている収入格差は、高所得者の収入の急増が原因で、低所得者の収入が減少しているわけではない。発展による以前にも増した富裕層の出現が深刻な収入格差を生み出している。
    収入格差の拡大が顕著なのは上海などの都市部で、農村では逆に縮小傾向にあるという。農村部の格差縮小の原因として考えられる要素として、農村の富裕層が都市部に移住したことによる農民収入の平均化、出稼ぎ農民が増え、非農業収入が増加―などが挙げられている。


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